Step By Step Treatment


レベルアンカレッジシステムの治療手順は、だいたい同じように進みます。

 

ここにClassⅡ,div.1の上下左右第一小臼歯抜歯症例をつかって治療手順を示します。
治療手順は、次に示すように7つのステップからなります。

Step 1

上顎歯列弓のレベリングと、次のステップで使用するClass Ⅲゴムに対抗するための安定化を行います。

(セルフチェック)

すべての歯の回転が改善され、レベリングされている


Step 2

Before

下顎第一小臼歯の抜歯を行い、下顎歯列弓のレベリングとアンカレッジプレパレーションを行います。

After

(セルフチェック)
この時点でスピーカーブが改善され、抜歯部で歯根同士が接近し、回転が改善されている。


Step 3

Before

下顎犬歯をあらかじめ決まった位置まで遠心移動をおこないます。レベルアンカレッジシステムでは、この処置はオープンコイルで行います。

After

(セルフチェック)
あらかじめ計算されたアンカレッジスペースを残して、犬歯が遠心移動されている。


Step 4

Before

下顎前歯の後退を行います。

(セルフチェック)
下顎前歯で治療目標の位置にくるヘッドフォルムで確認。


Step 5

Before

下顎歯列のスタビライズを行い、この時点で上顎第一小臼歯の抜歯をします。もし、臼歯関係が悪かったらこの時点で修正します。

Step5b オプションA

Step6に入るまえに大臼歯関係がⅡ級の場合は改善する

Step5b オプションB


Step 6

Before

上顎前歯の後退を行う。

After

(セルフチェック)
スペースは閉鎖している。


Step 7

仕上げを行う。

(セルフチェック)

トルクと回転が是正される。

機能をチェックする。

ナソロジーの原理を適用する。